新しい事業を考えるとき、外部との連携は力になります。一方で、パートナー探しを先に始めると、「誰と組むか」が議論の中心になり、「何を実現したいか」が曖昧になることがあります。
SMR&Co.では、オープンイノベーションを有力な選択肢の一つとして捉えています。選ぶかどうかは、事業の目的と、自社だけでは埋めにくい不足を整理してから考えます。
外部に求めるものを特定する
必要なのは技術なのか、顧客への接点なのか、現場の知識なのか、実行速度なのか。足りない要素によって、適した相手も組み方も変わります。「自社にはないもの」という広い言い方で止めず、どの仮説を前に進めるための要素かまで具体化します。
そのうえで、自社で開発する、購入する、採用する、業務委託する、共同でつくる、といった方法を並べます。外部と組む場合でも、すべてを共同事業にする必要はありません。
得られるものと負担を比べる
連携は、自社にない力への近道になり得ます。同時に、目的のすり合わせ、役割分担、意思決定、成果の扱いに時間がかかります。相手が見つかる可能性だけでなく、組んだ後に動けるかを見ておく必要があります。
たとえば検証の前に、双方が何を持ち寄り、何を確かめ、どの結果なら次へ進むかを合意できるか。ここが曖昧なままだと、打ち合わせは増えても事業は進みません。
判断の起点は事業に置く
自社の資産と事業機会を見た結果、外部の力が必要で、組むことで前進できるなら連携を選ぶ。自社で進めた方が早く確かめられるなら、まずそうする。方法が先ではなく、事業上の問いが先です。
大切なのは、選んだ方法の名前ではありません。その方法が、次の判断と実行に本当に役立つかどうかです。