Portfolio
SMR&Co. ホームページ
WordPress自作テーマから、Astro + microCMS 構成へ移行したコーポレートサイト
SMR&Co.のホームページは、当初WordPressでテーマを自作しながら構築していました。
最初に考えていたのは、デザインはできるだけ自由に作り込みつつ、投稿や更新作業は簡単にしたい、という方針です。
見た目の表現にはしっかりこだわりたい一方で、公開後の運用は重たくしすぎたくありませんでした。固定ページを毎回コードから触らなくても、必要な情報はスムーズに更新できる状態を目指していました。
そのため、当初はWordPressを使い、自作テーマでデザインと運用の両立を図ろうとしていました。
しかし、実際に制作と運用を進める中で、いくつかの課題が明確になりました。
WordPress運用で感じた課題
まず大きかったのは、エディターで更新したコードが、そのまま意図どおりに反映されないことがあった点です。
手元ではレイアウトやマークアップを整えていても、WordPress側の制約や整形の影響を受けて、実際の表示結果が思った通りにならないことがありました。
そのたびに、WordPress側で直接編集し、表示を確認しながら微調整する作業が発生していました。
つまり、手元のコードを整えるだけでは完結せず、最終的にはWordPress上でもう一段階修正する流れが繰り返されていたということです。
この運用には、いくつかの負荷がありました。
・修正のたびにWordPress側でも確認と手直しが必要になること
・細かなデザイン調整ほど、その手間が大きくなること
・手元に残るコードと、実際にWordPressのデータベースへ保存されている内容に差異が生まれること
この「ローカルのコード」と「本番で実際に動いている内容」がずれていく状態は、運用上かなり扱いづらいものでした。
もちろん、WordPress側で最終的に整えた内容をコピーし、手元のコードへ貼り戻せば差異は解消できます。
ただ、その作業を修正のたびに毎回行うのは現実的ではありませんでした。小さな変更でも同期の手間が発生し、改善や更新を続けるほど負荷が積み上がっていく構造だったためです。
結果として、表現の自由度を高めたいのに、変更のたびに運用コストも増えていく状態になっていました。
方針転換
そこで、サイトの構成そのものを見直しました。
考え方としては、デザインと運用を1つの仕組みで無理に両立しようとするのではなく、それぞれに適した役割分担をした方がよい、というものです。
現在は、Astro + microCMS の構成に切り替えています。
・フロントエンドのデザインと実装は Astro 側で管理する
・更新頻度の高いコンテンツは microCMS で管理する
この構成にすることで、デザイン面はコードベースで自由に設計しながら、投稿や更新はCMSから簡単に行えるようになりました。
Astro + microCMS 構成にしたメリット
この移行によって、まずデザイン上の自由度を大きく確保しやすくなりました。
WordPressテーマ側の制約を強く意識しなくてもよくなり、レイアウト、余白、導線、見せ方をより素直に設計できるようになっています。
また、手元で管理するコードと実際に公開される内容の役割分担が明確になったことで、管理もしやすくなりました。
固定ページやUIは Astro 側で一貫して管理し、記事やお知らせなどの更新コンテンツだけを microCMS 側で扱うため、どこをどのように直すべきかが分かりやすくなっています。
さらに、更新作業もシンプルになりました。
現在は News / Thinking / Philosophy / Portfolio を microCMS で管理しており、日々の投稿や公開作業はCMS上で完結できます。
加えて、microCMSでコンテンツを公開すると GitHub Actions を経由して再ビルドとデプロイが走る構成にしているため、更新内容を継続的にサイトへ反映できるようにしています。
その結果、以前のように「WordPress側で直接調整した結果を、あとからローカルへ戻す」といった運用は不要になりました。
デザインの自由度と、更新運用のしやすさを、それぞれ無理のない形で両立できるようになっています。
このホームページの位置づけ
このサイトは、単に会社情報を掲載するためのコーポレートサイトではありません。
どのように設計し、どう運用し、どう改善していくかという考え方そのものを形にした実例でもあります。
デザインを妥協せず、それでいて更新しやすい運用にする。その両立を目指した結果として、SMR&Co.のホームページは Astro + microCMS という構成にたどり着きました。
この構成は、表現の自由度と継続運用のしやすさを両方重視したいケースにおいて、有効な選択肢の1つだと考えています。
ご相談について
最後に、このような課題をお持ちの方からのご相談も受け付けています。
・デザインを思うように変えたいものの、何をどう見直せばよいか分からない方
・ご自身で更新できず、その一方で都度の依頼は手間や費用の面で負担になり、情報更新が止まってしまっている方
サイトは公開して終わりではなく、運用しながら育てていくものです。
表現の見直しから更新しやすい運用設計まで、状況に応じてご相談いただけます。